あらすじ 以前金属アレルギーで悩む患者さんのAさんの相談にのったきえちゃん。アレルギーフリーの歯の種類にも色々あって、どの歯にしようか悩むAさんにどんなアドバイスをするべきかさらに悩むきえちゃんなのでした・・・
なでしこ きえちゃん、Aさんの歯の種類決まったですか?
きえ それがAさん、歯の種類で悩んでいるようでまだ決まっていないんです。ジルコニアやセラミックや同じ白いものでも種類があるので迷っているようです。セラミックとジルコニアって何が違うんですか?
なでしこ セラミックはとても審美性に優れていますね!見た目が抜群にいいです。本当の自分の歯とかわらない見た目になります。陶器の食器を想像してもらうとわかりやすいかもしれませんが、汚れがさっと落ちるので歯の健康にはとってもいいですね。陶器の食器のように強い力が加わると割れやすいので奥歯には不向きですね。前歯には最高!私だったら前歯はセラミックにしますね!
きえ Aさんは前歯に1本歯を入れないといけないのでそれはセラミックをお勧めするのが良さそうですね!あと奥歯にも歯を入れる必要がありました。奥歯には何の歯を入れたらいいでしょう?セラミックは奥歯なので割れそうですね。
なでしこ 奥歯のように噛むのに強い力がかかる部分にはジルコニアで歯を作るのがいいんじゃないかな?ジルコニアのいいところはとにかく強度!宝飾品としてよく使われるキュービックジルコニアと同じ成分でできています。ほら、ダイヤモンドみたいな見た目のアクセサリーに使われるあれ。
きえ 私、キュービックジルコニアのアクセ持っています!あれ、ジルコニアクラウンと一緒の成分だったのか!ダイヤモンド並みに硬いんですか?
なでしこ ダイヤモンドに次ぐ硬さですね!だからAさんの奥歯には丈夫なジルコニアをお勧めしてみたら?
きえ わかりました!どちらも見た目はいいし、金属アレルギーの心配もなく汚れもつきにくいから安心ですね!
なでしこ そうよ。見た目の良さからこの治療を選択される患者さんが多いけど、アレルギーフリーや汚れがつきにくいことのよる虫歯、歯周病予防もお勧めしたいポイントですね!
きえ 金属を使ってないから金属アレルギーにならないのはわかりますけど、なんで汚れがつきにくいんですかね?
なでしこ 例えば、きえちゃんセラミックと同じ陶器のお皿とプラスチックのお弁当箱、どちらが汚れが落ちやすい?
きえ 断然陶器ですね!陶器と違ってお弁当箱の油汚れって落ちないですよね〜。2回くらい洗剤つけて洗っちゃいます。
なでしこ 下の顕微鏡写真を見てみて。左がセラミックの表面の顕微鏡写真。右がプラスチックの歯の鏡面の顕微鏡写真。セラミックの方がツルツルでしょ。これが汚れが落ちやすい理由ですね。
きえ プラスチックのお弁当箱を洗うのが大変なのがわかりますね!歯も一緒なんですね!
なでしこ 保険診療で認められている歯は白いけどプラスチックだから汚れがつきやすいのは確かだね。あとよく保険診療で使われている銀歯も汚れがつきやすいので銀歯の横の歯がよく虫歯になっているのを診療中に発見することが多いです。やっぱり長い目で見るとセラミックやジルコニアの歯が健康にはいいようですね!汚れがつきにくいと口臭予防にもなるしね・・
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そう、口臭予防は大事!
きえ 誰、このネコ!? つづく・・・